ブログを見ていただきありがとうございます。
新型コロナウイルスの影響で、この春からアメリカに留学予定だった知人が、先方の大学から延期の連絡が来たという話を聞きました。
1年以上かけて準備してきたので、少し残念そうでしたが、この騒動が収まってから留学に行ったほうが留学生活を精一杯楽しめると思うので、今はすこし我慢のときだという話をしました。
留学で得た貴重な経験について、1人でも多くの人に体験して欲しいと思っているので、
今回は留学をしてみようと考えるときに、皆さんが心配するであろう留学費用について、
私の体験談と実際に必要だった費用を共有したいと思います。
私の場合は10年ほど前のデータですし、かなり節約生活を送っていたので平均値よりも低いとは思いますが、それでも留学を十分楽しめましたので、1つの事例として参考にしてもらえればと思います。
基本的なデータは以下です。
それでは、以下の項目ごとに分けてご説明します。
1.旅費
航空券(電車代等もこみこみ):約15万円
成田空港からコペンハーゲンの直通便を利用しました。
スカンジナビア航空は格安航空というわけではないので、格安航空を利用すれば安い航空券があるはずです。
同時期にデンマークに留学した学生の中には、ドイツ経由など一回トランジットが含まれる便を利用した人もいました。
また、スイスで一泊してからコペンハーゲンに来た学生もいました。
直通便のメリットはトランジットの際に飛行機が遅れて乗り遅れたり、荷物がうまく届かなかったりというリスクが無いところです。
これまでの海外旅行での慣れなどを考慮して、直通便か少しお手頃なトランジットが含まれる便かを選ぶといいと思います。
スカンジナビア航空が運航している便だったので、CAさんが北欧の方が含まれていました。
始めて国際便に乗った私は、機内食などを頼むのもドキドキでした。
2.学費
留学先の学校に支払った学費: 実質 0円
どういうことかというと、自分が通っていた大学と留学先の大学が提携しており、自分の通っている大学に学費を納めていれば、留学先の大学には学費を支払う必要はありませんでした。
これは、交換留学という形式のメリットだと思います。
学費を納めなくても良いというのは個人負担が大幅に軽減されます。
3.家賃
留学先の大学寮費: 約2300DKK/月
DKKはデンマーククローナのことです。デンマークの通貨ですね。
意外かもしれませんが、デンマークやスウェーデンといった北欧の国は、ユーロではなく自国の通貨を使用しています。
2009年当時の円とデンマーククローナのレートは17円から18円程度でしたので、
月々は約4万2千円ぐらいですね。
2020年5月現在は15円から16円ぐらいのようですので、為替的には当時よりもお得です。
なお、デンマークの中でも特にコペンハーゲンは家賃は高いです。
私のおすすめは学生寮です。日本でも同じように、学生寮は値段が安めに設定されています。
もちろん一般の物件を借りることもできますが、寮費と比べると2,3倍の家賃がかかるため、生活費やちょっとした娯楽や旅行にお金を回したければ、学生寮がいいと思います。
4.生活費
食料および日用品: 約5万円/月
生活費は人によってかなり差が出てくる項目ですので、あくまで1つの参考例ですが。
基本的には週末に少し遠出したり、夜にバーでお酒を飲んだりという以外は自炊をしていました。
食材はパスタが多かったと思います。パスタの料理レパートリーを増やしておくと飽きずに自炊を続けられると思います。
また、私の場合はインドからの学生が同じ寮にいましたので、カレールーを使用せず、ターメリックやコリアンダーなどのスパイスだけで作るカレーを教えてもらいました。
カレールーというのはデンマークの地元のスーパーであまり見かけなかったので、スパイスをアジアンマーケットで購入して使用していました。当時の話なので、もしかしたら今はもう売っているところがあるかもしれません。
しかし、日本からの輸入品は地元のものに比べて高いですし、せっかくの機会なので、色々な国の学生から料理を教わるのもいい経験でした。
5.その他の生活必需品
おおよそ 約10万円
この項目も人それぞれではありますが、私がデンマークで生活するうえで購入したものは以下です。
・自転車(ママチャリタイプ)
・ランニングシューズ
・ちょっとした家具
・防寒着
意外に思うかもしれませんが、デンマークの少し郊外で生活するには自転車が欠かせませんでした。
そして、デンマークでは中古の自転車でも意外に高かったです。
日本では1万円もしないようなママチャリタイプなんですが、
当時3万円くらい払ったのではないかと思います。
当時学生だった私は、日本から中古自転車を持ってきて売ったらいい商売になるなと思ったくらいです。
なので、自分の国からやってくる留学生たちに、帰国する学生は自転車を置いて行ってあげるのです。
なかには、帰国する学生から自転車を安く買取り、少し修理をして、新しい留学生に街中の自転車屋よりも割安で売るというベテラン留学生たちもいました。とても面白い経験でした。
また、ランニングをしたかったのでランニングシューズ、夏に来て冬までいたので防寒着などを購入しました。
なお、ちょっとした家具を購入するにはIKEAがおすすめです。
日本では一部の都市部にしかありませんが、デンマークには比較的店舗が多くあったように記憶しています。
値段もそんなに高くないのでお勧めです。
6.旅行など
ヨーロッパ内の旅費: 約10万円
この項目は私はあまりお金をかけることが出来ませんでした。
私が旅行をしたのはデンマークのほか3か国です。
費用に余裕がある人たちは、できるだけ多くの国や地域に行くことをお勧めします。
なんせ、一度ヨーロッパに入ってしまえば、ユーロ内では国境を超えるのは簡単ですし、
費用が安い航空会社もたくさんあります。電車でも移動できてしまいます。
以上、全ての項目をまとめると、
- 航空券 15万円
- 学費 0円
- 家賃 25万円(6か月分)
- 生活費 30万円(6か月分)
- その他 10万円
- 旅行等 10万円
合計 90万円
どうでしょうか、意外に安いと感じる人もいますよね。
というのも、私は貸与型の奨学金を運よくもらうことができたため、
大半の費用は奨学金でまかなうことができたため、自己負担はそこまでありませんでした。
留学生向けの奨学金は国や地方自治体、民間など意外に多くあります。
英語スコアが高ければ返済不要の貸与型を受け取れるチャンスも高いので、
日ごろから英語力を鍛えておくと良いと思います。
留学を検討しているみなさんの参考に少しでもなればうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。