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留学で得られた英語力よりももっと大事な、お金では買えないことについて


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ブログを見ていただきありがとうございます。

 

この記事では、学生時代にデンマークに半年ほど交換留学し、その後就職してから現在約10年、学生時代に留学したことで今でも自分の糧になっていると感じている、学生時代の留学ならではの3つのことについて書きたいと思います。

 

この記事を読んでいただくと、あくまで一個人が感じたことではありますが、学生時代に留学に行くことで得られることがわかります。

 

今現在、留学に行くかどうかで迷っている高校生や大学生の方、もしくは一度社会人をやめて海外留学をしようと思っている人は、これを見て少しでも留学に行く動機やモチベーションの向上につながれば幸いです。

 

 

まず最初に結論から言ってしまうと、

 

学生時代に留学をすることで、建前の無い本音の異文化体験ができる

 

ということを実体験を交えてお伝えしたいと思います。

 

そう考える理由を以下に示す大きく3つの観点からお伝えします。

留学の体験談と社会人になってからの海外のビジネスパーソンとの付き合いに関する内容が大部分を占めます。

 

ノウハウ等をお伝えする記事ではなく、あくまで体験談を元に留学の良さをお伝えする記事です。長文になってしまったので、隙間時間にでも読んでいただけると幸いです。

 

 

 

 

 

 

1.ビジネスの利害関係が無い関係から得られる価値観が貴重

これは社会人になってから実感したことですが、外国の方と仕事のビジネスパートナーとして知り合う場合は、どうしてもお互いの会社同士の関係や肩書などの前提なしに話をすることは難しいと思います。

 

私の経験ではありますが、アメリカに1週間程度の短期の出張に行ったとき、相手の会社の方がウェルカムディナーに誘っていただいたことがありました。

 

地元の素敵なレストランでの食事に誘っていただいたので、素敵な料理やお酒をいただくことができ、その地元のフットボールチームの話などアメリカの文化に触れることができる貴重な体験でした。

 

しかし、学生のときの留学で感じた異文化の体験とは少し違ったなという感覚でした。

 

これは学生同士の上下関係や利害関係が無い関係とは違い、会社と会社のビジネスを前提とした付き合いが入口になっているために感じた違いかなと思っています。

 

もちろん仕事を通して信頼関係を築くことはビジネスパーソンとしては重要ですので、お互いを信頼できる関係になることは多々あると思いますし、海外駐在などの場合は家族ぐるみの付き合いになることもあると思いますが、やはりそこまでの関係になるにはそれなりに時間が必要です。

 

つまり、よくも悪くも建前をある程度含んだ関係からスタートせざるを得ないということです。

 

一方で学生時代の留学で得られる異文化のバックグラウンドを持った友人との出会いとはどういうものだったのか思い出してみました。

 

留学中に滞在していたデンマークの大学の学生寮の自分の部屋に初めて到着した日のことです。

 

コペンハーゲンから電車で移動し、大学の広いキャンパス内を大きいスーツケースを引きずりながら、夕方ごろやっとキャンパスの外れにある寮にたどり着きました。

 

その寮は、8人程度でキッチンやトイレをシェアする平屋タイプの建物が複数ならんでいるスタイルだったのですが、授業が始まる数日前に到着したこともあり、ほとんどの部屋がまだ空いていました。私の部屋がある建物はたまたま私の前日に寮についた学生がもう一人いて、ちょうど隣の部屋だったらしく、挨拶しに来てくれました。

 

その学生はレバノン出身で、一度アメリカで就職したものの、より良い仕事に就くためにもう一度大学で勉強をしようと仕事をやめ、デンマークの大学に来たとのことでした。

 

そのときの私は世界地図の中でレバノンの位置も正確にわからないまま、もちろん就職をしたことも無いので、社会人をやめてもう一度勉強しようと決心した彼の志の高さもほとんど理解できてはいませんでしたが、その場でお互いの自己紹介をし、お互いのニックネームを決めました。

 

もちろん「○○会社の××です」という自己紹介ではありません。

「○○プロジェクトの××担当です」という紹介もありません。

 

ただただ、相手と自分の自己紹介をしただけだったのですが、全く知らない異文化に触れる体験をし、そのレバノン出身の彼はその後の留学期間中、もっとも多くの時間を一緒に過ごした1人になりました。

 

もちろん気が合う学生ばかりではなく、気が合わない学生というのは日本国内にいるときと同じようにいるので、たまたま最初に合った彼と気が合ったということはあるのですが、ここで言いたいのは、留学して知り合う相手には、自分とはどういう人間なのか、どのような考えで留学に来たのかを英語などの自分の母国語でない言葉で話すことになります。

 

よっぽど英語が達者な方は別ですが、大部分の方は英語等で自分のことを紹介するときはストレートな表現で説明することになり、結果として包み隠さず話すことになると思いますので、おのずと本音を言える仲になりやすいと感じました。

(余談ですが、もっと自分のことを伝えたいのに、英語力が伴わないことで、うまく伝えられない経験から、英語の学習意欲が飛躍的に増す、という経験をしました。たぶん留学した人たちのあるあるではないでしょうか?)

 

そもそも、相手の文化を知らないので、どのような建前を言えば相手に気に入られるかという情報も無いので、本音ベースの付き合いができる気がします。

 

また、異なる文化で育った者同士のため、それまで自分が育った文化の中で培われた価値観の中で、グローバルに通用するものの、そうではないものの違いに気が付きます。

 

日本で学生時代を過ごすと、どうしても先輩や年長者というものに重きを置く習慣が身についていると思います。

 

先輩や年長者がより多くの良い経験をしている可能性が高いので、その経験から得られたものを学んだり、そのような経験をしてきた人たちをリスペクトすること自体は良いことだと思います。

ただ、年齢が上だからというだけの上下関係というのは留学時代にはありませんでした。

 

例えば大学の講義の中で学部生、マスター、ドクターの学生が混じっており、グループワークを行う場合、学部生がリードしながら課題に取り組む場合も多くありました。

 

多くの場合は意欲の高い学生がリーダーとなり、それをサポートする役や、アイディア出しをする役など、自然と自分にあった役割分担が出来上がっていた気がします。

 

「ビジネスの利害関係が無い関係から得られる価値観が貴重」の項目のまとめです。

 

・建前の不要な関係を築ける可能性がある

・グローバルに通じる価値観に出会える可能性がある

・(建前の無い言葉で自分を表現することで本当の自分に出会える)

 

 

2.相手の国の文化に入り込める

学生として留学先の国に滞在すると、その国の良い面も悪い面も経験することになったなと個人的には感じており、それは社会人になってから仕事や旅行で訪れるだけでは得られない貴重な経験ではないかと思います。

 

例えば私の場合は、デンマークに滞在していたのですが、日本人のデンマークに対するイメージは、他の北欧諸国と同じで福祉や教育が充実していて国民の満足度が高い国というイメージではないでしょうか。

 

これはもちろん正しい情報であり、留学生として滞在したのは10年前ですが、大学の入学手続きのときに社会保険の申し込みをした記憶があります。幸い滞在中に病院にかかるようなことは無かったのですが、治療費はかからないという説明を受けた記憶があります。福祉が充実しているのを実感しました。

 

また、デンマーク人は高等教育の学費が無料であるということもあり、教育をしっかり受けている人が多いという経験もしました。

 

街中の個人商店のような店でも普通に英語を皆さん話します。

 

デンマーク人同士の日常会話はもちろんデンマーク語ですが、私のような英語がそこまで上手ではない留学生相手に英語で丁寧に接客してくれます。

 

果たして、日本の郊外の都市にある個人商店の方で、英語の接客に不自由ない方がどれくらいいらっしゃるでしょうか。

 

高等教育を受けているから英語が喋れるというわけではないですが、やはり教育が充実しているんだなと感じた体験でした。

 

一方、すべてがうまくいっている国などないのも事実だと思います。

 

デンマークの首都のコペンハーゲンの中にも当たり前ですが、夜中に通るのは危ないとされている地域があったりします。

 

学生のときは興味半分でそのような場所に他の留学生と恐る恐るのぞきに行ったりもしました。

 

危ないとされる地域は、いわゆる所得が低い方が住んでいたり、移民の方が住んでいたりする地域であったり、歓楽街のような場所であったりと、日本でも同じような場所が治安が悪いといわれるのと同じだと感じました。

 

どこの国でもそのような場所はあります。

 

また、デンマークを訪れたことがある方は良く知っているかもしれませんが、麻薬の取り締まりはデンマークでも課題となっているようで、Christianiaと呼ばれるエリア限定で大麻の取引が事実上黙認されており、逆にそこだけに限定することで他への広がりを防止しているというような説明を聞きました。

 

Christianiaというエリアはむしろ観光スポットになるようなカフェやレストラン、お土産屋さんも多いのですが、大麻の売買がされているエリアもあり、幸せの国の課題の部分を少し見たような気もしました。

 

余談ですが、留学というのは日本から遠く離れ、日本のルールを忘れがちですが、日本国民である以上日本の法律で禁じられていることはやらないように注意しましょう。

 

 

「相手の国の文化に入り込める」の項目のまとめです。

・日本で良いとされている文化に直接触れることが出来る

・逆に日本からは見えないその国の課題にも直接触れることが出来る

                                                                                                     

 

3.やりたいことを思い切りやれる

最後はやはり学生時代にしかできないことを思い切りやるということです。

例えば、国内にいても同じですが、友人とバーで夜が明けるまで飲みながら議論するというような体験は、社会人になってからはなかなか経験できません。

 

なぜなら翌日の打ち合わせや会議などがどうしても頭をよぎり、思いっきりやるということがやりにくくなるからです。

 

また、留学生の集団で行動していると、そもそも自分の国から飛び出して学ぶというハードルを越えてきた学生たちなので、行動力のある人たちの集まりなんだなと感じることが多いです。

 

例えば夏季や冬季の休みをまたぐような期間留学していると、平気で長期の旅行に出かける学生たちが多くいました。

 

デンマークがヨーロッパに位置しているからということもあると思いますが、ノルウェーフィンランドに北上してオーロラを見に行くメンバーや、ヨーロッパを一周する計画を立てるメンバー、さらにはアフリカ大陸を周遊する強者もいました。

 

ようするにやりたいことを思い切りやるという雰囲気にあふれているので、やりたいことを提案したら本当にできてしまうという体験が比較的簡単にできてしまうと思います。

 

人というのは、一度超えたハードルをもう一度超えるのは簡単だと感じると個人的には思っており、学生時代にこのような一見すると無茶なことをやった経験があると、社会人になって困難なことに出会ったときに、やるだけやってみようと思えるようになると考えています。

 

ぜひ留学でそのようなマインドになる体験をしてもらいたいと個人的には強く思います。

 

 

「やりたいことを思い切りやれる」の項目のまとめです。

・行動力の高い留学生の集団のなかで、やりたいことを思い切りやりきる体験ができる

・成功体験をもとに、その後の人生でも挑戦するマインドを持てる

 

 

最後になりますが、新しいことをやるということは新たな出会いの連続であり、楽しいことばかりではなくつらいこともあります。

 

私の身の回りでも、同じタイミングで留学に来た日本人学生が、英語のコミュニケーションがうまくいかずに悩み、自分の部屋からあまり出てこないことがありました。(その学生の問題は時間が解決してくれ、その後は充実した生活を送り、留学期間を延長するという選択をしたぐらいです。)

 

ただ、つらい体験を乗り越えることで得られることもあることを忘れないでください。

たくさんの学生の方が留学をとおして最高の体験ができることを祈っております。

 

長々と書いてしまいました。

やはりそれだけ留学が素敵な体験として自分の中に残っているんだなと実感しました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。