ブログを見ていただきありがとうございます。
一条工務店のi-cube(約33坪)を横浜市に2020年11月頃に建築予定です。
今回は、地盤調査について情報共有します。
地盤調査について多くの人と情報共有したいと思った理由は、
地盤改良費の予算を確保していないと、土地を契約後に予算が足りなくなる、
といった悩みを、多くの人が経験しなくて済めばいいと感じたからです。
また、理系出身の性格がら、数値がならんだ地盤調査報告書を見て、
自分が購入した土地がどれくらい地盤的に強いのか、知っておきたいと思ったからです。
そこで、実際に土地を購入した経験をもとに、これから土地を購入する予定の人たちに向けた情報共有としては、
「地盤改良費については初めから予算に入れておき、必要無くなったらラッキーと思う」
と精神衛生上とっても良いと思っています。
それでは、そう思った理由と私の地盤調査の体験談を共有させていただきます。
1.そもそも初めから予算に入れておくと気持ちがとても楽
これから土地から探して家を建てる方にできれば経験して欲しくないなと思っているのが、地盤調査の結果、高額な地盤改良費が必要になり、予算に悩むことです。
特に、関東地方の都市部など土地が高い地域で家を建てる予定の方は、地盤改良費で100万近いという予算が追加で必要と言われたら困りますよね。
100万円あれば、家族で旅行にでも行きたくなってしまいます。。
私もベタ基礎だけでよいという地盤調査結果をもらうまでは、地盤改良が必要と言われたらどうしようと不安な日々を過ごしていました。
せっかく楽しいはずの家づくりを、予算のことで頭を悩ませるのはもったいない時間なので、こんな悩みはしないに越したことはありません。
そこで、当たり前と言われるかもしれませんが、地盤改良は発生するつもりではじめから予算を組んでおくことをお勧めします。
一条工務店で契約した私の場合、耐震等級性能を確保するためだとは思いますが、地盤が良くても関東地方では、ほぼベタ基礎判定になりますと言われました。
そこで、ベタ基礎及び地盤改良が発生した場合に備えて100~150万円程度の予算を確保しておけば、予算が大きく足りなくなることは無いんじゃないかと思います。
2.地盤改良は日本で家をつくるかぎりやらないという答えはないだろう
近年日本では大きな地震が続いていますよね。
これまでの建築基準法の見直しの歴史を調べてみると、決まって大きな地震の後に基準の見直しが行われているようです。
現在の基準も、1995年の阪神淡路大震災を受けて、2000年に改正されたもののようなので、
私が小学生の頃にニュースで見たあの悲惨な状況の再発防止は対策されているようです。
しかし、2000年以降も、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震と、阪神淡路大震災よりも大きな地震が続いていますよね。
色々なハウスメーカーの見学会などで、耐震性の必要性を説明するセミナーや実際に地震を体感する体験会などに参加すると、耐震性能はできるだけ高いに越したことはないという気持ちにさせられました。
「一条工務店のように高い断熱性や気密性は本当に必要ですか?」
「東北や北海道ならまだしも、関東ではそんなに断熱・気密はいりませんよ」
という他のハウスメーカーの営業さんはいましたが、
「耐震性能って必要ですか?」
というハウスメーカーの営業さんには会ったことがありません。
地震大国の日本では、地震から逃れることはできないと思います。
そうであれば、やはり地震に強い家にしなければらないと個人的には思いますし、
そのためには強い地盤にするしかありません。
なので、地盤調査の結果地盤改良が必要ということになれば、迷わず実施できるように予算の確保は必須ですよね。
3.地盤調査結果を数値的に理解する
一条工務店で実施してもらった地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験で行われました。
以下が調査に使用された機械です。
スウェーデン式サウンディング試験はその名の通り、スウェーデンで行われた地盤調査が名前の由来のようです。
このスウェーデン式サウンディング試験は以下のように、JISでも規定されている試験方法です。
スウェーデン式サウンディング試験方法 JIS A 1221:2013
最新のJISは2013年ですが、一条工務店の報告書では2002年版が引用されていました。
2013年の改正では、試験器具や技術的なようの改正が主な内容だったようなので、実質的な実施内容は変更無いので問題ないのだと思います。
一条工務店では地盤調査は無料で実施してもらえます。
(実際は1回分の地盤調査は無料ですが、2回目以降は5万円かかると営業さんに言われました)
古家付きの土地を購入し、解体前に地盤調査を行ったため、調査点は既存の古家を避けた4か所でした。
調査結果は報告書にして以下のような冊子でいただけました。
4か所の調査結果の概要は以下のような感じでした。
北東の測定点を除き、深さ3mちょっとのところである程度固い地層があるようで、そこで規定回転数以上に到達したので調査終了となったようです。
私が調査結果で興味を持ったのは最後の換算N値というものです。
建築を学んだ人ならあるあるらしいのですが、地面の強さを示す地耐力というのはN値でよく表されるそうです。
以下のHPを見ると、粘性土の場合、軟弱地盤の目安としては100kg以下の荷重で沈んでしまう、もしくは換算N値が3以下の場合、軟弱地盤と判定し、地盤改良等を検討することになるそうです。
参照HP:https://www.jiban.co.jp/service/kouji/kouji02.htm
そこで、一条工務店からもらった地盤調査結果を見てみると、最終的に固い地盤は軟弱地盤には該当しないんですが、そこに到達するまでにときどき換算N値が3以下のところがありました。
各測定点で1、2か所なので、ほとんど軟弱地盤ではないと個人的には判断しそうなんですが、一条工務店からもらった報告書には、
「軟弱地盤があるので、べた基礎で荷重を分散させる必要がある」
という趣旨の結果がしっかりと記載されていました。
はい、しょうがないですね。安全・安心にはお金を惜しまないと決めているので。
むしろ、少しでも懸念がある場合は、安全を最優先してもらったほうが個人的には安心できます。
最後に共有事項のまとめです。
・地盤改良費は発生するものとして予算に入れておく
・一条工務店の場合はベタ基礎と地盤改良費で100~150万ぐらい(あくまで目安)
・地震大国日本では地盤改良費は削れない費用
・一条工務店の場合は少しでも軟弱地盤がある場合はベタ基礎になる
ということで、地盤調査結果について、あまり詳しく見てなかったという方は、改めて確認してみると面白いかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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