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今回は一条工務店でi-cubeの建築を計画するにあたり導入を予定している太陽光発電について、2020年の現在から始めてもまだお得になるのかどうか、個人的に思うメリット等も含めて検討した結果、「まだ損をするような状況ではない」という結論になりました。
そう考えた根拠についてまとめてみます。
- 1.導入予定の太陽光発電概要
- 2.太陽光発電のメリットVSデメリット
- 3.2020年のこのタイミングで太陽光発電を始めると損をするのか
- 4.売電価格の推移、卒FIT組の動向
- 5.一条工務店の太陽光発電
- 6.まとめ
1.導入予定の太陽光発電概要
一条工務店のi-cubeというタイプの建物の屋根に搭載する予定。
2.太陽光発電のメリットVSデメリット
まず、太陽光発電を導入するとどのようなメリットとデメリットがあるのかまとめてみました。
メリット
- 地球のどこにでも降り注ぐ太陽光がエネルギー
- 発電所からの距離によらず設置可能(適している場所、適していない場所はあるが)
- 災害時などの非常用電源として利用可能
デメリット
- 天気により発電量が変動する
- 初期導入コストがかかる(投資回収できないリスクがある)
3.2020年のこのタイミングで太陽光発電を始めると損をするのか
2009年に開始された固定価格買取制度(通称FIT)により、日本国内での住宅向けの太陽光発電の導入量は増加しています。
(出典:https://www.ene100.jp/www/wp-content/uploads/zumen/3-1-4.jpg)
昨年、初期からこの制度を利用していた人たちの固定価格買取が終了し、買取価格が下がるという点だけに注目し、太陽光発電はもう儲からないという趣旨のニュースが増えた気がしました。しかし、実際に太陽光発電を導入しようと思い、色々調べてみると、一概に損をするわけではないと考えています。
というのも、買取価格は年々見直されて低くなっているものの、太陽光発電の導入コストも年々下がってきており、初期投資額がそんなに大きくなくすむため、ローリスクでありながら比較的安定したリターンが望めるのではないかというのが個人的な理解です。
また、地球温暖化対策のため今後も再生可能エネルギーの導入を推進する流れは続くと考えており、そのためには電力会社が一定の価格で買い取るFITで導入を促進する仕組みは変わらず、新たに導入する事業者や個人が損をしないような価格設定がなされると思います。
なので、明らかな詐欺などの案件でない限りは、大儲けも無ければ大損もしないのが太陽光発電ではないかなと思っています。
4.売電価格の推移、卒FIT組の動向
2009年にFITが導入された当初は買取価格も高く設定されており、2012年(平成24年)までは10kWh未満の場合1kWhあたり42円に買取価格が設定されていたようです。
私が申し込みを予定している2020年度は21円なので当時の半分の値段ということになります。
(出典:
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_kakaku.html)
2020年現在、2011年や2012年の買取価格で売電している方たちはまだ残っていらっしゃるので、単純計算では、その方たちの売電収入と私の売電収入は同じ電力量を売ったとすると倍の差がつく計算ですね。
うらやましい限りです。
なお、FITが終了したのちは、売電価格は8~10円程度になってしまうようです。
インターネットで調べてみると、ガス会社や新規参入の電気会社などが安く調達できる電気として注目しているようですね。
また、政府の目標では7円程度の売電価格を目標としているというデータもあり、それぐらいの売電価格になることを覚悟していたほうがよさそうです。
(出典:https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/038_01_00.pdfのP20 )
5.一条工務店の太陽光発電
FIT制度導入直後は一条工務店でも10kW以上の発電量の太陽光パネルを搭載し、全量買取で発電した電気を全部電力会社に売ることで、儲かりますよというのがお客さんにも評判で、多くの方が太陽光発電を搭載した家を建てられていたそうです。
私も実際の施主さんのお宅見学に行かせてもらった際は、FIT制度導入直後の買取価格で売電をされてらっしゃる方でしたので、「月々3万程度の売却益があります!」という話を聞きとてもうらやましく思いました。
2020年の現在では、私が住んでいるエリアを管轄する東京電力の電気料金は1kWhあたり、~120kWhでは19.88円、121kWh~300kWhまでは26.46円、301kWh~は30.57円と東京電力のホームページに書いてありました。
(出典:https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/standard/kanto/index-j.html)
新型コロナウイルスの影響が読めないところではありますが、2020年度の申し込みができた場合、10kW未満の買取単価は21円となります。よって、120kWh未満の使用量であれば、売電単価のほうが電気料金よりも高いので、全量買い取ってもらったほうがお得になる計算です。しかし、使用量が120kWhを超えると、売電価格よりも電気料金のほうが高いため、せっかく発電した電気を安く売って、高い電気を電力会社から買うことになってしまい損してしまいます。この場合は、自己消費して余った太陽光発電量を買い取ってもらったほうがお得です。
また、電気料金には再生エネルギーを普及させるための発電促進賦課金というものが加算されるようです。この賦課金は電力会社から購入した電力量に対して一定金額を乗じて算出されるようなので、電力会社から購入する電力量を少なくすることでこの賦課金の支払いも少なくできそうです。
(厳密にはさらに、発電の燃料となる石油や天然ガスなどの調達費の金額調整が入るようです。)
そこで、蓄電池を搭載した太陽光発電の登場です。
太陽光発電で発電できない時間帯でも昼間に貯めた電気をしようすることで、電力会社から買う電気を極力減らします。
私の場合は、現在マンション住まいですが、冬や夏の比較的電気を多く使用する時期は300kWhを超えて使用していますので、30.57円/kWhで電気を購入していることになります。今後一条工務店の家で生活を始めるとすると、オール電化となるので現在のガス使用分の電気使用量が増えますので、毎月の電気使用量は300kWhを超えることが想定されます。
よって、蓄電池に蓄電した電気を夕方などの電気使用量が多くなる時間帯にうまく利用し、夜間の安い電気や昼間の余剰電気を蓄電することで、固定買取期間が終了したあとも、昼夜の電気料金単価差を利用した差益を得ることができると考えられます。
6.まとめ
太陽光発電はFIT導入直後のような売電収入で利益を得るモデルは終わりを迎えようとしていますが、蓄電池とセットで導入することで、月々の電気代を抑えることによる節約効果で導入コスト以上のメリットが得られる場合に限っては、まだまだお得であると考えられると思います。
よって、固定買取価格が保証されている当初10年の売電収入にあまり惑わされることなく、買取価格が下がってしまう11年目以降を想定し、自己消費+蓄電池容量より少し多いぐらいの発電量の採用するのが最も合理的だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。